★髪のクセを活かすカット(長さ)

デザインカット

カットの仕上がりです。

こちらのお客様は自毛にクセが有るので、そのクセを活かすようにカット=長さや厚みを調整=デザインカットしています。

髪のクセを抑え込もうとか思い通りに動かしてやろうと考えたり、そう自分には出来ると思い上がっている時は、まだまだカットの序の口。

まあそこそこカットが出来て来て自信も持てて俺はカットが上手だと己惚れている状態。

でもね、技術者たるもの一度は自分の腕に己惚れられるぐらいの技量と自信が持てなかったらダメだと思います・

私なんかまだまだですとずっと言い続けてる技術者なんて最初から最後まで自信の無い人の保身術だと思います。

もう誰でもかかってこい、俺は負けないぞっと一度は言えて思えなければ。

そして自惚れた分と同じだけもっと上手に成りたい少しでも学びたい理解したいと精進を怠らず丁寧を尽くすと。

ある日突然に、俺ってまだまだ全然ダメじゃん、髪って人の思い通りになんか全然ならない、何て愚かだったんだろうと、毎日何十年間も見続けていた目の前の髪に教えられます。

その時に初めて「あぁ、人の思い通りに髪は成らない」と思い知らされます。

では何が出来るのか?

それは髪の思い通りにして上げる事です。

ただし、少しだけ私の言う事も聞いてもらう(爆)

例えば毛先が跳ねるクセが有るとしたら、そのクセを抑え込み悪しとするのではなく。

髪が跳ねたいと言うなら跳ねてもらって、その跳ねを良しとし受け入れ、ただ跳ねる位置や跳ね方を少しだけ私の望む位置や跳ね具合に成るように毛先の位置や厚みを調整させてもらるようにデザインカットするという感じです。

よく手練れの大工さんがノコギリを入れる前に「木を見ればどこで切って欲しいか木の声が聞こえる」というような話を聞きますが、、、

そんな感じで自分が思い通りにしてやるなんて己惚れていた時には全く聞こえてこなかった=聞こうとする謙虚さが無かったので聴こえて来ない髪からの「ここで切ってね」という声が、自分の思い上がりが崩れ去ると少しずつ聞こえるように成って来て、また同時に仕上りの形が髪を切る前に頭の中に浮かぶように成ります。

勿論、難しい髪質の場合にはなかなか髪からの「ここで切ってね」という声を聞かせてもらえませんが、それでも何度か低姿勢で謙虚に髪にお伺いを立てれば、どんなに頑固な髪でも心を開いて会話してくれるように成ります。

まずは髪質第一、髪の言い分をしっかりお伺いする、その後に少しだけ理美容師の気持ちを聞いてもらう(^^ゞ

その範疇で作り上げる事の出来る髪型は、本当に自然で違和感のないさりげない美しさで、お客様がご家庭に帰られてからのお手入れも簡単で手早く整うと思います。

今日のこちらのお客様のカットの仕上がりは如何でしょう?

ノンパーマでカットだけでベースデザインして仕上げはざっと簡単に乾かした5分仕上げの状態です。

髪質やクセには逆らわず、髪質とクセの言い分思い通りにしてもらって、少しだけ私の言い分(ウエーブとカールの出具合と重なりの厚み調整)を聞いてもらったデザインカットです。

これからも髪質とクセの言い分をしっかり丁寧に聞き取れる謙虚な気持ちでハサミを持ち続けたいと思います♪(^o^)v