日本武道館で行われたファイナル・コンサートでは涙を流しながら最後に歌われ、その後百恵さんはマイクをステージに置いて舞台裏へと去っていった伝説の曲。
作曲は宇崎竜童さんで、作詞は宇崎さんの奥様の阿木燿子によるご夫婦での共作。
この「さよならの向う側」はそんな経緯もあり山口百恵さんの最期の曲として有名で印象深いので。
作曲者としての宇崎さんご本人が歌われていらっしゃる事はあまり知られていないような気がします。
個人的には、、、
音痴の司が言うのは大変に失礼だと思いますが(汗)
宇崎さんは歌唱力が有って歌が物凄く上手という事ではないと思います。
ただ、作曲者自身としての歌の味わいは、比べて上手であろう百恵さんの歌唱より何倍も深く心に響きます。
歌って上手い方が良いのでしょうが、ただ上手ければ良いという単純な事ではなく、芸事ってオリジナル性とか雰囲気とか味わいは時として上手い下手を上回る素敵さの要素に成り得ると。
この宇崎さんの演奏の「さよならの向う側」を聴いて感じました。
何より唯一作者だけが自分の思い通りに歌って良いのです、オリジナルだからこそ許されるし、どう歌ってもオリジナルとしてそれは本物という事に成るのです。
そして、、、
歌とか演奏というプレーは素晴らしい事ですが。
歌を作り出すという才の素晴らしさ尊さを改めて感じます。
すでに存在している歌を素敵に謳い歌い演奏するミュージシャンは数多く居るでしょうが。
無から素敵な曲を作り出せるアーティストさんは、歌や演奏が素敵なプレーヤーさんの数よりずっと少なく、とても貴重で素晴らしい才能だと思います。
作者である宇崎竜童さんと阿木燿子さんと、そして表現者である山口百恵さんに素晴らしい歌をありがとうとお礼を言いたいです<(_ _)>