昔キリマンを好きで飲んでいたというお客様から
「深過ぎないけどしっかりとした深煎り」という曖昧なご注文(^^ゞ
通常焙煎レシピは、、、
暖豆を投入する前の機中の10分間で過去に焙煎したデータの中から、どの焙煎を再現するか選択し決めます
それ以外では、、、
暇な時にボォ~っと焙煎ノートの過去のデータを眺めながら、次に試してみたい新しいカロリーアプローチをあれこれと思案(妄想?)して、そのアイディアを頭の中のレシピ帳に書き留めて置き、時々そのアレンジアプローチを試したりします
今回は、、、
「深過ぎないけどしっかりとした深煎り」というご要望を第一に焙煎しますので
既存焙煎レシピに忠実に熱を込めて、超深煎り/Italianと深煎り/Frenchの境界値帯を目指し、焙煎度のアジャストをメインの焙煎作業なので、慣れ親しんだカフェ司の基本焙煎レシピに忠実にカロリーコントロールします
基本焙煎レシピを忠実にトレースすれば、、、
焙煎度のコントロールとしてはアグトロン値で、おおよそ2単位前後には再現性を持って揃えられます
ただし、、、
私は目視で焙煎豆のローストカラーの識別をアグトロン値で2単位以内を確実に見極めるという自信が有りませんので(^^ゞ
焙煎後には必ず計測器でアグトロン値で0.1単位まで正確に計測して、その焙煎豆に正確な焙煎度を標記して販売するようにしています
自分の眼で見て自信を持ってローストカラーを判定できないのに、そんな曖昧なローストカラー提示でお客様に販売する事は申し訳ないし
そんな売り方は恥ずかしい(^^ゞ
焙煎豆の販売を仕事にしているのに
毎回焙煎豆を売る度に、お客様のお顔を自信を持って見れず、恥ずかしい想いを隠し続けて、レジにお金を入れるなんて、、、
面の皮が薄い司には耐えられません(^^ゞ
焙煎度定義は、、、
SCAA(アメリカスペシャリティコーヒー協会)のアグトロンスケール(Agtron Scale)数値で明確に正確に規定されていますが
それはあくまで豆表皮の色味での数値的な判定です
焙煎度としては他に、、、
豆の内部へのカロリーレンジの差異も重要と成り、それは色合いの差異ではなく重量の軽く成り方の差異で推し量る事ができます
なので焙煎後の煎り上がり重量の測定も、焙煎の各異性と再現性にとって重要なデータと成ります
でも、まあ、記録やデータなんて数多く有れば良いという事でも無く、それぞれの焙煎者が自分にとって必用と考える項目を選別して残して参考にすれば良いので
司にとっては、、、
焙煎結果の「アドトロン数値」という豆表面のデータと、「煎り上がり重量」という豆内面の、表内2つのデータは、とっても重要で、そして興味のある数値と成ります♪(^o^)v